中木類について
中木類 (植栽時 H=1.0m以上、H=3.0m未満を目安とします)
植栽では高木と低木の中間層をなす樹木類です。
高木と高木の間や高木に添えて植栽される他、列植や低木の寄植えの中にも
アクセントとして用いられます。 これら中木は、庭の奥深さを生み出し、高木とは
また異なる樹形、花や紅葉・黄葉、実により、景観的変化を見せます。
また、中木は人のアイレベルで枝葉が茂るため、視線をさえぎる効果が高いのです。
中木は高木のように景観的イメージを具現化し、空間構成の骨格を作るわけではない
のですが、高木の生み出すイメージの補強や骨格に肉づけをする役割を持っています。
これらは、高木に比較すると樹高がさほど高くならないものが多く、高木類が自然のまま
では10mを超えるか、またはそれに近い高さになるのに対し、中木は4~5mにとどまります。
しかし、常緑針葉樹のイチイやコウヤマキ、常緑広葉樹のモッコクなどは高木類としても
分類されますが、中木としても利用され、中木としての樹高、樹形を維持します。
中木類の選定 (中木類/H=1.0m~3.0m未満)
常緑樹 | |
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針葉樹 | 広葉樹 |
イチイ ・ カイズカイブキ ・ コウヤマキ ・ コニファー類 チャボヒバ ・ ニオイヒバ ・ ニッコウヒバ (シノブヒバ) |
イヌツゲ ・ オリーブ ・ カクレミノ ・ カナメモチ キンカン ・ キンモクセイ ・ ゲッケイジュ ・ サザンカ サンゴジュ ・ ツバキ類 ・ ナンテン ・ ネズミモチ ヒイラギ ・ キンモクセイ ・ ベニカナメモチ ・ ユズ ベニバナ ・ トキワマンサク ・ ヤブツバキ ・ モッコク レッドロビン |
落葉樹 | |
ウグイスカグラ ・ ウメモドキ ・ オトコヨウゾメ ・ ガマズミ ・ キブシ ・ クロモジ ・ サンシュユ ・ トサミズキ ニシキギ ・ ハナカイドウ ・ ハナズオウ ・ ボケ ・ ホザキナナカマド ・ マユミ ・ ムクゲ ・ ライラック |