地被類について
地被類 (グランドカバー)
地被類(グランドカバー)とは、これまでの高木・中木・低木という樹高による分類では低木よりもさらに地表面に近い、最も低い高さの植栽のことですが、他方必ずしも樹木(木本類)に限らず、宿根草類、球根類などの草本類、ツル植物類、ササ類、シダ類、コケ類、芝等きわめて広い範囲の植物を包含します。
共通しているのは、平坦地、法面を問わず地表面を被覆修景する目的に合う植物であり、それらを総称する名称と言えます。 そのため、低木類、宿根性草花類、球根性草花類、ツル植物、特殊樹木のそれぞれの分類であることは理解しておく必要があります。
地被類(グランドカバー)の目的は第一には地表面の緑による被覆であり、それは風雨による表土の流亡を防ぐことで、また雑草の繁茂を押さえる役割りがあります。 目的の第二は修景といえますが、それは必ずしも華やかな花である必要はなく、緑の葉による修景でも良いと考えられています。 花物による修景は、その次で、上記2つの目的を果たし、
そのうえ花が咲けばなお修景の効果は高まるという考え方です。
このような地被類(グランドカバー)についての考え方は、大規模な緑地や公園、沿道の法面等々、ランドスケープや
造園の業界での必要性から生まれたものです。
エクステリアの分野、あるいはガーデン、住宅造園では、一面に同じ植物を利用するというよりは、何種類もの植物を
使い分けて、景観にも既設的にも変化があり、楽しみともなる修景要素として利用することが多いです。
地被類・下草類
常緑性 | |
---|---|
アジュガ ・ エビネ ・ オカメザサ ・ コグマザサ ・ コトネアスター ・ サルココッカ シダ類 ・ シバザクラ ・ シャガ ・ シュンラン ・ セキショウ ・ タマスダレ ・ タマリュウ ヒメツル ・ ニチニチソウ ・ ツワブキ ・ トクサ ・ ハラン ・ フイリヤブラン ・ フッキソウ マツバギク ・ ミヤコワスレ ・ ヤブコウジ ・ リュウノヒゲ |
|
落葉性 | |
アマドコロ ・ イカリソウ ・ ギボウシ ・ クサソテツ ・ シラン ・ スイセン ・ ヘメロカリス スズラン(ドイツスズラン) ・ ホトトギス ・ シダ類 ・ ミズヒキ ・ シュウカイドウ |